Heiroのシネマ・ミュージックフロンティア

Heiroによる、辺境の映画・音楽を紹介・レビューするブログです。(映画レビューの際はのっけからしこたまネタバレします。映画は★、音楽は☆で評価) ツイッターアカウントはこちら→https://twitter.com/chloe_heiro0226

洋楽CDの国内盤ってさぁ。

Leprousのニューアルバムが発売決定! ……なんですが。

 

"Castaway Angels" 公式PV


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"Running Low" 公式PV


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8/27に、プログレッシヴ・メタルバンドのLeprous(レプラス)が7枚目となるニュー・アルバム"Aphelion(アフィリオン)"をリリースします。収録曲のひとつ、"Castaway Angels"が去年の末にリリースされてまして、いつも通りエラいハイトーンのヴォーカルと美しいメロディが堪能できるそれはそれは素晴らしい曲になってました。もはやプログレッシヴ・メタルではないけども(笑)。6thアルバム"Pitfalls(ピットフォ-ルズ)"の延長線上という感じながら、ここまでアコースティックなサウンドはこれまでなかったかもね。で、つい先日、アルバム1曲目の"Running Low"のPVが公開され、こっちも従来とは少し違う感触の曲になってて良かったですね。メタル成分はちゃんと含まれてますが、ストリングスも入ってるし、サビで結構ダンサブルになります。サビの「It's a miracle  miracle miracle」というフレーズが印象的ですけど、これ日本語にすると「それって奇跡奇跡奇跡〜」みたいなことになっちゃうんですかね(笑)。曲自体には全然チャラさとか陽気さとかはないですけど。"Aphelion"はコロナ禍を反映した作品になってるようなんで、ヴォーカルのエイナルの鬱病体験をテーマにした内省的な"Pitfalls"の真逆のコンセプトかもね。Aphelionとは、地球が太陽から最も離れるポイントである遠日点を意味しますが、太陽はよく希望の象徴などとして扱われますから、人類が最も希望から遠のいている現在のメタファーなのかもしれません。だとしたら超ハイセンスじゃね? でも地球は公転してるわけで、いつかまた遠日点の逆である近日点に戻ってきます。つまりまた希望は訪れると……。そういう意味が込められてるとするとクールすぎる。めちゃくちゃ詩的だし、単語としてもカッコ良いしねぇ。ま、我々(誰?)にとっちゃこの"Aphelion"こそが太陽なので、発売日こそが近日点になんだバーローって話でもあるんですが。今、Heiroが一番底知れねぇなと思ってるバンドはスウェーデンPain Of Salvation(ペイン・オブ・サルヴェイション)、日本が誇るDIR EN GREY(ディル・アン・グレイ)、そしてノルウェーのLeprousの3つ。早速Amazonで国内盤ポチりましたよ。ポチりましたが。
Leprousの直近のアルバム4作("Coal(コール)""The Congregation(ザ・コングレゲイション)""Malina(マリナ)""Pitfalls")は日本だとTrooper Entertainmentってとこから出てるんですけど、そこのサイトにはまだ"Aphelion"の情報載ってなくて。別にこの件に限らないけど、洋楽の国内盤っていつ発売されるのかよく分からなくないですか。そもそも発売されないこともあるよね。今回はたまたま海外リリースと同じ日に日本でも発売のようですけど、後追いで出たりすることもあるよね。プログレッシヴ・ロックバンドのThank You Scientistを例に挙げれば、1stアルバム"Maps of Non-Existent Places"は国内盤なし、2ndアルバム"Stranger Heads Prevail(ストレンジャー・ヘッズ・プリヴェイル)"はVictor Entertainmentから国内盤出てる、3rdアルバム"Terraformer"は国内盤なし……とガチでよく分からないことになってます。洋画だと早ければ数か月前に公開されるかどうか分かるのに! 外国の本だとどんな感じかは分かりませんが……。とにかくめっちゃ分かりにくくて不便。

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歌詞対訳読みたいし、数曲ボーナストラックが入ってることも多いですから、少しくらい輸入盤より値が張ってもこっちは国内盤買うんですよ。国内盤出ないと思って一足先に輸入盤買ったのに後から出てきたりしてね。宣伝の問題なのか何なのか分かりませんが、どうにかしてよ偉い人。

 

とりあえず、すごいっすよ。Leprous。