Heiroのシネマ・ミュージックフロンティア

Heiroによる、辺境の映画・音楽を紹介・レビューするブログです。(映画レビューの際はのっけからしこたまネタバレします。映画は★、音楽は☆で評価) ツイッターアカウントはこちら→https://twitter.com/chloe_heiro0226

"2012(2012)"(2009) Review!

マヤの予言外れてるよ。

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公式トレイラー


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何で今更これなのかって話ですが、たまたま機会があったので。何というか、「特に観る必要はなくて、存在してるだけで安心する」映画ってあるじゃないですか(笑)。本作がHeiroにとってそういう映画なのかは明言しませんけど……、まあ観たから許してよエメリッヒ!

 

 

あらすじ

惑星直列の影響により、壊滅的な地殻変動が起こる。全世界的なカタストロフィの中、選ばれた人間のみが乗れるノアの箱舟の建造が中国で秘密裏に行われており、カーティス一家はそこを目指すが……。

 

スタッフ・キャスト

監督は"デイ・アフター・トゥモロー"ローランド・エメリッヒ

群像劇で、"アイデンティティー"ジョン・キューザックアマンダ・ピート"トゥモロー・ワールド"キウェテル・イジョフォーなどが出演。他。

 

 

まあ……皆がこの映画どう思ってるか知らないけど、これ観た時間で他の映画観れば良かったと思わないと言えば嘘になるなあ……(笑)。だって158分もあるんですよこれ! しかも、死ぬほど長いのにディザスターしかない。ドラマは、ない(笑)!! 前半のディザスターのつるべ打ちのシーンはライド感たっぷりで楽しかったけど、そこがピークかなー。観てるそばから記憶が失われるんですよね。もう細かいとこ覚えてない(笑)。こないだ十数年ぶりに"タイタニック"観直して、ナメられがちだけど実際大傑作だなぁと舌を巻いたんですが、本作はそんなことないと思います(笑)。

 

ジョン・キューザック見たの超久しぶりです。"ラブ&マーシー 終わらないメロディー"以来かな? 本作のディザスターって類を見ないほど大規模なものなのに、終始軽い演技なのが印象的ですね。ハリウッド映画らしいですが……。肩入れできるキャラがほぼいないのが辛いとこで、まだキウェテル・イジョフォーのキャラは見てられますが、他は生きようが死のうがあんまり心が動きません。タンディ・ニュートンのキャラも薄かったですねえ。もったいない。ウディ・ハレルソンの死にっぷりはあまりにも景気が良くて笑いましたが。ディザスターもので昔好きだったのは"ザ・コア"で、あれには登場人物たちが命のリレーをしていくアツい要素があったんですよねー。今観直したら本作と大差ないと思うかもしれないけど(笑)。

ギャグもあるんですが、あまりにも起こってる事態が事態なんで、相性が悪すぎてね。ジョン・キューザックの元妻を演じるアマンダ・ピートの現夫の車が地面に飲み込まれていった時の現夫の顔には爆笑しましたが……(笑)。"エンド・オブ・ホワイトハウス"に続いてまたワシントン記念塔はポッキリいってました(笑)。

heiro-chloe.hatenablog.com

 

(そして色々あって)

 

最終的に箱舟に乗って助かって、「YEAR 0001」って出るのは好きでしたよ。ローランド・エメリッヒのドヤ顔が見えるようです。ただ、この箱舟に乗ってるのって、ズルした主人公たちと、優良な遺伝子を持つ者と、超金持ちばっかじゃないですか。これで良いのかエメリッヒ! ジョン・キューザックの息子、ノアって名前なのに別に活躍しないし……、船の食糧問題どうなってるんだろう。誰かこれの続編作って、「生存者たちがアフリカへの移民(それか難民)として手荒く扱われる」みたいなシニカルなストーリーやれば面白そうじゃない? 

観てて段々と思考が停止してくる映画でしたが、あまりにトンデモな事態を目にしてショックを受けてた、ということにしておきましょう。ね、エメリッヒ。

 

 

★★★★★  5/10点

Rotten Tomatoes  39%,47%

IMDb  5.8

結局さあ、厳密に言えば「世界滅亡」っていう予言外れちゃってるけどそれは……。