Heiroのシネマ・ミュージックフロンティア

Heiroによる、辺境の映画・音楽を紹介・レビューするブログです。(映画レビューの際はのっけからしこたまネタバレします。映画は★、音楽は☆で評価) ツイッターアカウントはこちら→https://twitter.com/chloe_heiro0226

Heiroの2025年ベスト10&ワースト10

お久しブランニューイヤー。

例によってベスト&ワーストのタイミングでしか更新しなくなってしまったこのブログ。一応見に来てくれている方はいるようなので、今年もちゃんとやります。去年と違い、見た瞬間からベスト決定するような大当たりが個人的になかったのが心残りではありますが、見てる数もそんなに多くはないですからね。しょうがないか。

 

毎年通り、ランクインする作品は「Heiroが今年初めて見た映画」です。なので旧作もOK。今年見たのは実際には112本ですが、1本は試写で先に見て年明け公開なので来年に回します。全111本を評価順に分けると、

 

★3(最悪)……2本(約2%)。ワースト入りは免れない。

★4(めちゃつまんない)……13本(約12%)。ワースト入り濃厚。

★5(つまんない)……12本(約11%)。ワースト入りのおそれあり。 

★6(普通)……19本(約17%)。「時間のムダ」とまで言わないが、毒にも薬にもならない。

★7(面白いけど惜しい)……46本(約41%)。ベスト入りは未確定。

★8(かなり面白い!)……19本(約17%)。ベスト入り濃厚。

 

となりました。★3より下も★8より上も今回はありません。点数に関してはシンプルにして、0.5刻みをなくしました。ランキングは単純に点数順というよりは、期待に反してつまらなかったとか予想に反して面白かったとか、つまりは印象重視です。いつもは結局ベストもワーストも10本に収まりきらないのですが、今回は10本でいきます。はっきり言ってあまり差はないんですけどね。

 

~~2025年ベストランキング~~

惜しくもランク外(五十音順)……"アナザー・シンプル・フェイバー"、"コンジアム"、"ザ・コンサルタント2"、"シャドウズ・エッジ"、"スーパーマン"、"スタントマン 武替道"、"セキュリティ・チェック"、"M3GAN/ミーガン 2.0"、"ヘッド・オブ・ステイト"

 

 

10位. "コピーキャット(Copycat)" (1995)

  Director……ジョン・アミエル

  My Rating……★★★★★★★★

  Rotten Tomatoes……76%,65%

  IMDb……6.6

旧作ですがランクイン。Heiroにしては珍しく、期間を空けずに2回見てしまいました(字幕しかないと思って字幕版を見た後に吹替版を見つけたので)。同年公開の"セブン"の女性版みたいな感じもありつつ、あの時代に流行ったサイコサスペンスで面白かったです。何よりホリー・ハンターの魅力にやられました。もしかしたら"セブン"より好きかも。失礼ながら犯人サイドが本当にキモいのも最低で最高。

 

 

9位. "層間騒音(Noijeu)" (2024)

  Director……キム・スジン

  My Rating……★★★★★★★★

  Rotten Tomatoes……67%,N/A

  IMDb……5.7

音ホラーというと、ジャンプスケアしかないホラーのようなナニカに成り下がっている場合が少なくないですが、これはちゃんと怖かったです。韓国では他人の生活音がかなりの社会問題らしいですね。それを下敷きにして狂ってしまった人を描くのは、いやーなリアリティがあって良かったです。有り体に言ってJホラー的で、廊下の先、あり得ない場所に見える首のシーンなんかは分かりやすくゾッとしましたね。

 

 

8位. "ロードゲーム(Roadgames)" (1981)

  Director……リチャード・フランクリン

  My Rating……★★★★★★★★

  Rotten Tomatoes……92%,62%

  IMDb……6.6

最近年に数本、数十年前のホラー・スリラー系の怪作なんかが掘り出されて公開されたりしますが、これは結構な掘り出し物でした。スリラーながらコミカルさもあるしロマンスもあるし、そうかと思えば狂気的で奇怪なショットも多く、トラックで長い長い一本道をずっと走ってるだけのような映画でありながら退屈させることのない、シンプル・イズ・ベストのお手本のような映画でした。最後の最後までサービスサービス。

 

 

7位. "F1/エフワン(F1: The Movie)" (2025)

  Director……ジョセフ・コシンスキー

  My Rating……★★★★★★★★

  Rotten Tomatoes……82%,97%

  IMDb……7.7

F1版"トップガン マーヴェリック"と呼ぶのが本当にその通りの映画ながら、競技としてF1をちゃんと見たことがなかったので意外性もあってかなり楽しめました。映像もスタイリッシュでクールだし。王道中の王道だし、少し古臭い描写なんかもあったとは思いますが、「それが良いんだよ!」と声高に叫んでいるような作品でしたね。やっぱりトムに対抗できるのはブラピくらいしかいないんだなぁ。

 

 

6位. "THE MONKEY/ザ・モンキー(The Monkey)" (2025)

  Director……オズ・パーキンス

  My Rating……★★★★★★★★

  Rotten Tomatoes……77%,55%

  IMDb……5.9

今年は"ロングレッグス"の公開もされたオズ・パーキンスですが、こっちの方が圧倒的に好きでした。"ファイナル・デスティネーション"じゃんと言われれば確かにそうかもしれませんが、それでも死に方のビジュアルがぶっ飛んでて良かったですね。こういうブラックコメディ路線も全然いけるなと分かったのは大きな収穫です。オズ・パーキンスは日本での知名度はまだまだ高くなさそうながらこれまで全作品が日本上陸しているので、最新作の"Keeper"も楽しみにしています。

 

 

5位. "スマイル2(Smile 2)" (2024)

  Director……パーカー・フィン

  My Rating……★★★★★★★★

  Rotten Tomatoes……86%,81%

  IMDb……6.7

パーカー・フィンはアメリカのホラー映画界の宝ですよ。「笑いと恐怖は紙一重」とよく言いますが、圧倒的にケレン味の効いた画作りは見事にそれを表現しています。好き度で言えば実は前作の方が好きではあるんですが、前作を台無しにする長回しのオープニングからガッチリ心を掴まれました。基本的にモンスターオチのホラーはガッカリすることが多いものの、このシリーズは勢いがすごいので許します。2作目として規模をデカくしようといきなりスターのナオミ・スコットを起用しているのも好感度高いし、それに応えるナオミ・スコットもすごい。ただパーカー・フィンはまだ"スマイル"シリーズしか撮っていないので、他の題材でも面白いのが撮れるのかどうかで真価が問われますね。とりあえず3作目待ってます。

 

 

4位. "アダムズ・アップル(Adams æbler)" (2005)

  Director……アナス・トマス・イェンセン

  My Rating……★★★★★★★★

  Rotten Tomatoes……70%,90%

  IMDb……7.7

マッツ・ミケルセンの生誕60周年祭で取り上げられていたので、上映作品の中から1本だけ選んで見ましたがこれが大当たり。と言っても、途中まではまあまあ面白いかなくらいで見ていたのが、終盤がとんでもなくエモかったし音楽もすこぶる良く感動してしまったのでベスト入りとしました。エンディングだけでも見返したい。様子のおかしいマッツに泣かされたい人はぜひ。

 

 

3位. "サブスタンス(The Substance)" (2024)

  Director……コラリー・ファルジャ

  My Rating……★★★★★★★★

  Rotten Tomatoes……89%,76%

  IMDb……7.2

だいぶ前から超期待してたので身構えていたんですが、これが期待に違わぬ面白さ。まず予告編ですでに100点出てたし。全編にわたって画がバッキバキにキマりまくっているし、クレイジーさがアクセルベタ踏みで加速していくのが気持ちよかったですね。ただデミ・ムーアとマーガレット・クアリーがどちらも自分なのに完全に別人のように描かれていたのが事前の宣伝から読み取れず、戸惑ったのが少しノイズになってしまった気がします。見返したら気にならないかも。こんなキワモノが一般人の目に触れる時代が来るとは。やはり画の強い映画は正義ですね。

 

 

2位. "愛はステロイド(Love Lies Bleeding)" (2024)

  Director……ローズ・グラス

  My Rating……★★★★★★★★

  Rotten Tomatoes……94%,81%

  IMDb……6.6

ローズ・グラスは前作"セイント・モード/狂信"は結構キレキレだったので本作も期待していましたが、筋肉映画に特段興味のないHeiroとしてはそれなりに面白いんじゃないか、くらいに甘く見てました。ところがこの映画何より筋肉が良い! ケイティ・オブライアンは新たなスターですね。クリステン・スチュワートに負けないカリスマ性があり、見ていて一番面白かったのが彼女のシーンでした。好き嫌いがハッキリ分かれるのがA24作品だし、アート色が強くエンタメ色が薄い場合は個人的にも全然刺さらないことも多いんですが、本作はかなりジャンル映画的でケレンも効いており、A24が苦手と思っている方にもオススメできます。

 

 

1位. "トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦(九龍城寨之圍城)" (2024)

  Director……ソイ・チェン

  My Rating……★★★★★★★★

  Rotten Tomatoes……90%,83%

  IMDb……7.0

もうちょうど1年前の作品ながら、2025年はこれだった、って感じですね。1位でしょうがないですよ。今年は本当に香港映画がすごい年で、惜しくもベスト10からはみ出た"スタントマン 武替道""シャドウズ・エッジ"も良かったです。作品内では九龍城砦も香港映画も失われていくものとして描かれてはいましたが、作品自体はそれを吹き飛ばすほどのエネルギーを持ってましたね。本作のテレンス・ラウとフィリップ・ンは"スタントマン"でも共演していて、場外でもアツさを醸し出していました。巷では今年は本作に始まり"シャドウズ・エッジ"に終わる、なんて言われているかもしれませんが、ロマン溢れすぎの九龍城砦のセットと狭苦しい中でのトンデモアクションと、非現実的なイカレ具合のせいで寓話的ですらあった本作に軍配を上げたいと思います。ベスト10はどれも僅差で日によって順位が入れ替わることもあるでしょうが、とりあえずあんたが一番テンション上がった!! 優勝!!  ちなみに皆さん、ソイ・チェンの前作"マッド・フェイト 凶運"が正月早々公開となりますが、これも結構やばいですよ。乞うご期待!!

 

 

~~2025年ワーストランキング~~

惜しくも(?)ランク外(五十音順)……"インサイド"、"ジェリーの災難"、"ヌルボムガーデン"

 

 

10位. "メイデン(The Maiden)" (2022)

  Director……グラハム・フォイ

  My Rating……★★★★

  Rotten Tomatoes……80%,N/A

  IMDb……6.6

こういった小さな良作然とした作品をワーストに挙げるなんて映画ファンの風上にも置けない気がしますよね。Heiroもそう思ってますよ。まあこれは2023年のワーストでの"aftersun/アフターサン"のような枠ですね。嫌いというわけではなく、単純に面白いと思えなかっただけです。世間的には評価が高いようなので、こういう時に自分の感受性ってやっぱり死んでるんだなーとヒシヒシ感じますね。いやー皆さんが羨ましい。もっと年齢を重ねて見返した時にようやく良さが分かる可能性もあるので、忘備録としてワーストに入れておきます。その後ろめたさからも10位としておきます。

 

 

9位. "サターン・ボウリング(Bowling Saturne)" (2022)

  Director……パトリシア・マズィ

  My Rating……★★★★

  Rotten Tomatoes……67%,71%

  IMDb……5.9

はい。こういうのもワーストに入れると分かってねぇな感ありますよね。でも、これに関しては言いたいことがあって、テーマは有害な男性性の継承だと思うんですが、それをそのまま言ってるだけの映画じゃないですかね。「そりゃあ確かにね。で?」って言いたくなるだけで終わってしまい、それ以上に考えさせられることがありませんでした。これは2024年ワーストの"マンティコア 怪物"枠かな。(当初の)主人公のキモさ、あれは筆舌に尽くしがたいね。

 

 

8位. "ザ・ヒューマンズ(The Humans)" (2022)

  Director……スティーヴン・カラム

  My Rating……★★★★

  Rotten Tomatoes……92%,45%

  IMDb……6.1

シネフィル向けっぽい作品が続きます。これはA24の個人的に合わない面が強く出てました。家族ドラマながら不思議なホラーっぽい演出があり、そこはホラー好きとして面白がれる部分ではあるんですが、いかんせん画が退屈でした。舞台劇が基で、その作者がそのまま監督してるんですよね。だからなのかな。Rotten Tomatoesの批評家とオーディエンスの満足度の乖離がそれをそのまま表しているような気がします。もっとケレン味が欲しいんだよぉ!!

 

 

7位. "呪葬(頭七)" (2022)

  Director……シェン・ダングイ

  My Rating……★★★★

  Rotten Tomatoes……N/A,N/A

  IMDb……4.8

毎年のようにベストにはアジアンホラーを入れています。そのためアジアンホラー(Jホラーではない)への期待感は高い方で、わりとウキウキで見たのにいつものジャンプスケアばかりの低クオリティホラーでガッカリしました。至極当然ながら、"哭悲/THE SADNESS""呪詛"を生み出した台湾ホラーと言えど玉石混淆なわけです。そう言えば気になりながらも見ていなかった台湾ホラーの"ガラ"、あれはどうだったんだろうなぁ。世間的な評価はイマイチのようだけど。

 

 

6位. "ヘルボーイ/ザ・クルキッドマン(Hellboy: The Crooked Man)" (2024)

  Director……ブライアン・テイラー

  My Rating……★★★★

  Rotten Tomatoes……38%,39%

  IMDb……4.5

なんかイジメをしているような気分になってくるんですが、単純に面白くなさすぎです。こういう本来エンタメ全開のヒーローもので面白くないというのは、本当にいたたまれない気持ちになります。だれも幸せになってない。もちろん、ギレルモ・デル・トロ版より、圧倒的に不評だったニール・マーシャル版より明らかに予算もないわけで見応えで勝る可能性なんてあるはずもないんですが、じゃあ作るなよと。負け戦すぎる。一番最初、列車に引っかかったようにギュンと動くカメラワークには「おっ」と思いましたが、それがピークでした。CGも気まずいほどショボい。仕方ないんだけどね。仕方ないんだけどね……。

 

 

5位. "シェルビー・オークス(Shelby Oaks)" (2024)

  Director……クリス・スタックマン

  My Rating……★★★★

  Rotten Tomatoes……55%,54%

  IMDb……5.4

このポスター、素晴らしいと思います。Heiroも期待してたし、日本公開のニュースを聞いたときは非常に喜びました。天才マイク・フラナガンも関わってますしね。見たいのに未上陸のままなのと、見れたけどガッカリしたのではどちらがマシかと問われると後者の方ではあるんですが、実際何とも言えない脱力感に苛まれます。あんなガッツリ見せちゃって、アメリカ人はやっぱりああいうのが怖いんですかね? 雰囲気あり気なのに結局それかよと。あと、主人公が他人の血で顔が汚れたまま何時間もそのままいるとか不自然すぎる演出も悪目立ちしてました。クリス・スタックマンはアメリカでは名の知れた映画批評家でもあるらしいですね。でも正直、数多ある"ブレア・ウィッチ・プロジェクト"ホラーのうちの1本としか思えないほど、無個性な作品に見えてしまいました。YouTuber映画監督ではすでに"TALK TO ME トーク・トゥ・ミー"のダニー&マイケル・フィリッポウがいますが、彼らとは天と地ほどの差があります。フィリッポウ兄弟、"Bring Her Back"めちゃめちゃ期待してます。ぶっちゃけ、予告編の時点で本作に勝ってるし。

 

 

4位. "変な家" (2024)

  Director……石川淳一

  My Rating……★★★★

  Rotten Tomatoes……N/A,N/A

  IMDb……5.2

出ました恒例の邦画ゾーン。邦画に関しては見たいものを見ているというより義務的なセレクトで見る場合が多いので、自ずと事故率も高くなります。皆さんご存じの有名YouTubeコンテンツの映画化ですが、そりゃ上手く行かないだろうって企画ですよね。短い動画だからこそ成り立つ内容なわけで。ホラー監督は観客を怖がらせるため躍起になるもんですけど、ほら、ギャグシーンで全く面白くないのにユーモラスな雰囲気だけ出して「はいここ笑うとこですよ~」ってやってる映画あるじゃないですか。笑いのカンペを観客に出してくるやつ。本作では川栄李奈が首をものすごい角度に曲げて主人公を見る謎のシーンがあるんですが、川栄李奈演じるヒロインは普通の人なのでそんなことする必然性がありません。つまりこれは制作側の都合、観客に向けた「怖がってね~」というカンペでしかないのです。怖がらせるのすら観客頼りならばホラーになど手を出さないでください。笑ってほしいなら笑わせてください。怖がらせたいなら怖がらせてください。それが監督の仕事です。あと、燃え盛ってる松明を平気で木造の家に持ち込んでくるな。アホか。まったく……この演出……何か変……。

 

 

3位. "SKINAMARINK/スキナマリンク(Skinamarink)" (2022)

  Director……カイル・エドワード・ボール

  My Rating……★★★★

  Rotten Tomatoes……73%,44%

  IMDb……4.7

日本上陸前から、何やら得体のしれない映画がアメリカで話題のようだぞと気になってました。公開自体は嬉しいですが、これを楽しめるのは選ばれし人だけでしょうね。ホラー好きの中でも超意識高い系だけでしょう。かなり能動的に鑑賞しないと、死ぬほど退屈な100分を過ごす羽目になります。結構音がうるさいジャンプスケア映画でもありますし。ただこの映画、怖いのは怖いです。ホラーにおいて怖いのに面白くないという映画があるのかと衝撃を受けましたが、おもちゃの目がこちらを向いている、それだけで無性に怖い映画なのです。ほんの少しの動きが怖いからこそ、終盤のちょっと派手(とは言え他作品と比べては超超地味)な怖がらせは逆に過度に作為的に見えてしまって冷めました。まあ、珍しい体験をさせてくれた映画ではあります。まったく面白くはありませんが。個人的に、IMDbで5.0を切る映画は「ああそういうことなんだな」と思います。

 

 

2位. "悪鬼のウイルス" (2024)

  Director……松野友喜人

  My Rating……★★★

  Rotten Tomatoes……N/A,N/A

  IMDb……N/A

試写で見れたのでたまたま見たんですが、まあこれはヒドい。2024年のワースト1の"THIS MAN"みたいなヒドさです。美男美女ばかりで目には優しいっちゃ優しいものの、映画ではまず役者自体よりキャラクターが魅力的でないといけないというのが持論です。でないと、映画である必要性がないじゃないですか。演技やら脚本やら3秒で考えたような深みのない設定やら、何もかもがお金を取って良いレベルではないと思います。まあHeiroはお金払ってないですけどね。良いんですよ。タイムイズマネーなんだから。

 

 

1位. "メガロポリス(Megalopolis)" (2024)

  Director……フランシス・フォード・コッポラ

  My Rating……★★★

  Rotten Tomatoes……45%,34%

  IMDb……4.7

まさかこれが栄えあるワースト1なんて……! って、割と多くの人がワーストには入れてそうですよねコレ。そりゃ、マトモな映画になってない"悪鬼のウイルス"よりクオリティが低いわけないんですけど、例えワーストランキングであっても"悪鬼のウイルス"に負ける巨匠渾身の超大作があって良いわけないじゃん(どっちが勝ちなんだ)。どうせダメダメなら、むしろ1位にしてあげようという忖度です。技名のごとく「タイム・ストップ!」と叫ぶアダム・ドライヴァー。指パッチンで時を動かすアダム・ドライヴァーシェイクスピアを長々引用するアダム・ドライヴァー。カイロ・レンの頃から厨二病寛解しない(完治はしません)アダム・ドライヴァーに耐えられたとしても、物語にビックリするほど絡まない時間停止能力や万能すぎる謎の物質メガロンの設定、ストーリーのつまらなさには耐えきれませんでした。シェイクスピア古代ローマへの造詣が深かったりでもすれば違ったんでしょうか? もしくはコッポラへの(偏)愛でもあれば? 個人的にポエムなどを朗読するシーンが死ぬほど苦手なので、長々と共感性羞恥に苛まれる体験でしかありませんでした。映像が凄ければまだ良かったんですが、CGも悲しいクオリティでしたしね……。コッポラの前向きなメッセージは受け取ったものの、そのための表現がこれかぁと脱力したのが正直なところです。もちろん、ここまでの規模の変な映画を見れる機会はそうそうないし、巨匠の奇怪な遺作となってしまう可能性もあるし、その部分を評価してベストに入れる人もいますが、褒めるのはそういう人に任せます。でも大人が止まる中、子どもだけが動いてるシーンはちょっと良かったです。

 

 

今年も旧年中に間に合った! 大変だけど、その年の映画をざらっと整理していくのは楽しい作業ですよね。今年も去年と同じくらいの本数は見れましたが、やっぱりMOVIE MARBIEとは関係ない映画ももっと見ないといけませんね。だいぶ偏った映画ばかりランクインしてますし。今年の話題作で気になっていたのに見れてない映画も多いですし。あ、期待していたアリ・アスターの"エディントンへようこそ"は残念ながら合いませんでした。やはりホラーを作ってほしいなぁと切に願います。今のところ期待している来年公開作は"トゥギャザー"やパク・チャヌクの新作"しあわせな選択"あたりでしょうか。では1年後(おい)、また会いましょう。良いお年を~。