2022年一番の期待作!!! "Everything Everywhere All at Once"(2022)
史上最もミシェル・ヨーな映画、今ここに。
公式トレイラー
ミシェル・ヨーの、ミシェル・ヨーによる、ミシェル・ヨーファンのための映画。それがここに誕生してしまった!! 最高だ……最高すぎる……。
あらすじのようなもの
中国系アメリカ人のイヴリン・ワンは税金の支払いに苦しみ、お役所仕事の役人にも助けを突っぱねられていた。そこでいきなり謎の感覚に襲われるが、後にこの世はユニバース(ひとつの世界)ではなくマルチバース(多世界)として存在していることを知る。そしてイヴリンは別次元の自分にアクセスし、様々なスキルを使いこなすことで、マルチバースに蔓延る"邪悪"に立ち向かっていく。
スタッフ・キャスト
監督は"スイス・アーミー・マン"を手がけた"ダニエルズ"こと、ダン(ダニエル)・クワン&ダニエル・シャイナート。
主演はもちろんミシェル・ヨー。"シャン・チー/テン・リングスの伝説"で共演したステファニー・スーや、"ハロウィン"シリーズのジェイミー・リー・カーティスも出演。他。
同タイミングで、ニコラス・ケイジの、ニコラス・ケイジによる、ニコラス・ケイジファンのための映画"The Unbearable Weight of Massive Talent"(「とんでもない才能の耐えられない重さ」とでも訳すか)の特報も出ましたね! そっちも面白そうですけど、個人的にはどうしても観たいのはこっちですね!!
超複雑でめんどくさそうなマルチバース設定が徐々に姿を現してきたMCUですが、ミシェル・ヨーはその中の"シャン・チー"に出てますよね。ただの偶然かと思ったら、本作のプロデューサーには"アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー"などのルッソ兄弟が名を連ねてるんですよねぇ。これは……(笑)
ダニエルズとしての前作は、3人目のダニエルであるダニエル・ラドクリフが万能死体を演じた"スイス・アーミー・マン"ですね。ダニエル・シャイナートがその後単独で"ディック・ロングはなぜ死んだのか?"を撮り、コンビ復活作が今回のになります。人は選ぶ作風ですけど、彼らは一貫して「生きることは汚くて恥ずかしいことなんだ! だけどそれで良いんだ!」みたいなテーマの作品ばかり撮ってきました。特に"スイス・アーミー・マン"はマイ・フェイバリットでしたねぇ。
何かもうこの予告だけで本編観終わったくらいの満足感があるんですけど(笑)、"ミスター・ノーバディ"(ボブ・オデンカークの方じゃないやつ)みたいに、自分の無限の可能性の話でもありそうで、非常に好みっぽい。定点から同じ役者の同じポーズなんだけど違うカットの映像をガガガと死ぬほど素早く紙芝居的に切り替えていくのはダニエルズのトレードマークのようですね。"スイス・アーミー・マン"の予告にもありますが、本作にもあります。これが何故かただならぬ感動を呼ぶんだよなぁ。
別次元の自分のおかげでカンフースキルをマスターするとことか、"マトリックス"的ですね。「Every rejection, every disappointment has led you here, to this moment. Don't let anything distract you from it.(全ての拒絶、全ての失望が君をここ、この瞬間に導いた。何物にも、そこから目を逸らさせるな)」というセリフの真意は分かりませんが、逆説的に「今ここにいること」を肯定しているようにも聞こえます。ダニエルズらしいですね。というか、このセリフも、トレイラー終盤の真っ白い空間のシーンも、マイ・オールタイム・ベストの"クラウド アトラス"感ある!! まあタイトルが「全ての物、全ての場所が一斉に」って意味ですもんね。ミシェル・ヨーにとっては"千年女優"的な? これまでのキャリアの振り返りにもなってそうだよね。
これ日本公開決まったら、いや日本に来るのは単純に時間の問題だと思いますが、邦題どうするんだろう。「エヴリシング、エヴリウェア」とかかな。来年3月のサウス・バイ・サウスウェストでプレミアらしいですね。早ければ来年のどこかでは上陸するかな?
ムックの目みたいなやつが印象的ですね。石に目が付いてるのはマスコットみたいで可愛い(っていうか"サイコ・ゴアマン"の脳みそくんじゃないか!!)けど、ポスターは生理的にムリな人も多そうですね(笑)。蓮コラみたいだなぁ…。
Rotten Tomatoes N/A,N/A
IMDb N/A
「蓮コラ」で検索しちゃダメだぞ! 絶対だぞ!!
