Heiroのシネマ・ミュージックフロンティア

Heiroによる、辺境の映画・音楽を紹介・レビューするブログです。(映画レビューの際はのっけからしこたまネタバレします。映画は★、音楽は☆で評価) ツイッターアカウントはこちら→https://twitter.com/chloe_heiro0226

渦巻きが呼んでいる。

果たしてこの"スパイラル"祭りに参加すべきなのか。

 

"ソウ"シリーズってありましたよね。ヴィンチェンゾ・ナタリ"CUBE"などと同じ「ソリッド・シチュエーション・スリラー(限定空間で話が展開するスリラー)」というやつです。"ソウ"って、1作目は今から思えば"透明人間"リー・ワネルが脚本、"死霊館"シリーズのジェームズ・ワンが監督を務めた中々すごい布陣の映画なんですが、個人的にはあまり良い印象がなくて。と言うのも、1作目って驚きのオチがあることが有名で、Heiroもそれを目当てで観ちゃったんですよ。当時はどんでん返し至上主義者だったもんで、そういう映画ばっか漁ってたんですよね。今から思えば、本当に浅い観点でしか映画を観てなかった(今が違うとは言い切れないが)。で、そんなに「斬新なオチだ」とか事前に言われると、ちょっとありえなさそうな結末ばっかり予想してしまって、結局オチが途中で分かってしまったんですよ。当時のHeiroからすると鑑賞理由がなくなってしまったも同然だったんで、作品を楽しむことができなかったんですね。シリーズのその後の作品はとにかくグロいことで有名だったし、グロいだけでは鑑賞意欲がそそられないので敬遠してました。

heiro-chloe.hatenablog.com

 

ところが、9/10から新章として"スパイラル: ソウ オールリセット"(この邦題は……ちなみに原題は"Spiral: From the Book of Saw")が日本公開になるということで、これはシリーズに触れる良いタイミングではないかと思ったんです。魔が差したとも言います。もしおさらいするなら"ソウ"から"ソウ ザ・ファイナル"までの旧シリーズ7本と、新シリーズ1作目"ジグソウ: ソウ・レガシー"の計8本を見ないといけないわけでね。死にそう。でもねえ、"シン・エヴァンゲリオン劇場版"が公開されるタイミングに合わせて初めてシリーズ一気見しましたが、そのお祭り感は結構楽しめたんですよ。だから今回もチャレンジするか? と。今回のは祭りは祭りでも血祭りですがね。"スパイラル"は2~4作目までを監督したダーレン・リン・バウズマンの作品ですね。彼の作品はまだ観たことないです。本作はすでにあまり批評家からの評判が良くなくて、同時期に逆に評価の良い同タイトルのスリラーもあったもんで(カーティス・デヴィッド・ハーダー監督の"Spiral")、アレな方のポール・アンダーソン(ポール・トーマス・アンダーソンと比べてのポール・W・S・アンダーソン)みたいな扱いで捉えてたんですが、ま、お祭りは参加することに意義があるからね。

 

IMDb、最近日本語対応し始めたのは良いんですが、本作の日本語タイトルが何故か「うずまき」になってて伊藤潤二感漂ってるの何とかしろよと思いつつ。どっから情報拾ってきてんだ一体。ああもう、Netflixの新作"フィアー・ストリート"をミニシリーズと勘違いしてて、ドラマはとりあえず放っとこと思ってたら3部作の映画であることに気づき、一転興味持ち始めた矢先に(それもおかしいが)! 観ないといけないの多すぎだろ! でもしょうがないの。渦巻きには吸い寄せられるものだから。