Heiroのシネマ・ミュージックフロンティア

Heiroによる、辺境の映画・音楽を紹介・レビューするブログです。(映画レビューの際はのっけからしこたまネタバレします。映画は★、音楽は☆で評価) ツイッターアカウントはこちら→https://twitter.com/chloe_heiro0226

"The Night House"(2020)

The House That Owen Built(オーウェンの建てた家)

 

公式トレイラー


www.youtube.com

 

デヴィッド・ブルックナー作品って、"V/H/S シンドローム""サウスバウンド"で彼が監督した短編しか観たことないんですよね。Netflixには前作の"ザ・リチュアル いけにえの儀式"がありますが、そのうち観ようかと思ったまま数年放置状態……。だから作風がまだ分からんのですよねー。

 

あらすじのようなもの

ベスの夫オーウェンが理由不明の拳銃自殺を遂げた。ベスは夫が建てた湖畔の家に独り残されるが、ほどなくして家の中に何者かの存在を感じるようになる。夫の秘密を探ろうと遺品を調べてみると、家の逆さの間取り図が見つかる。不審に思ったベスが湖畔の周りを探してみると、何とベスの家がそのまま全く逆向きになったような家が建っていた……。

 

スタッフ・キャスト

監督は前述のようにデヴィッド・ブルックナー

主演は"ザ・ギフト"レベッカ・ホールで、"ザ・レポート"のサラ・ゴールドバーグなどが脇を固めている。他。

 

 

なんだこのストーリーは。死んだはずの者が人ならざる者となって帰ってくるなんて話はそれこそ死ぬほどありますが、全てが逆向きの家って……(笑)。これがスーパーナチュラル・ホラーじゃなくてニューロティック・ホラーだとすると、オーウェンの霊なんていないのにベスがそう思い込んでるということになりますが、それだとアルフレッド・ヒッチコック"レベッカ"みたいな話になりますね。レベッカ・ホールだけにね。ただ、逆向きの家にはもう一人のベス(ベスB)がいましたからねぇ……。

実はどこかにパラレルワールドへの扉があるって話なら、SFホラーと銘打たれるはずですよね。でもこれホラーとしか言われてないんだよね。未公開映画の、イサーク・エスバン監督作"Parallel"(例によって未見)が、「鏡がパラレルワールドの入り口になっていた」みたいなSFスリラーだったと思いますが、本作はどうなのか。ベスBには、主人公のベスAが見えてませんでしたね。ベスAが開けたドアがひとりでに開いたように見えてました。ベスAには、ベスBが見えてたんでしょうかね。あのシーンだけでは見えてたと断定できないし。こんな設定があるのなら、ベスAが見た血の足跡はパラレルワールドオーウェン(か誰か)のものかもと勘繰りたくなります。でも、やっぱそれだとSFっぽくなってきます。お互いに見えてるのなら、少なくとも表面的にはジョーダン・ピール"アス"っぽくもあるんですが。夫がDV男じゃない版"透明人間"っぽくもありますね(笑)。あ、そう言えば、お互いの存在は直接見えないけど音や振動は感じるという設定で、漫画の"xxxHOLiC"が似た話やってましたね。本作を観た方のレビューが見当たらないもんで、詳しいところは分からずじまいです。

 

ベスが遺品の中から「Caerdroia」というタイトルの本を見つけますが、「Caerdroia」とは芝で作る迷路のことのようです。何の意味があるんでしょうかね。迷路と言えば"オキシジェン"……ではなくクリストファー・ノーランですが(笑)、そういう要素もあるんでしょうか? 本作では時間は関係なく多分空間的に逆の配置になってるだけですが、"TENET テネット"感なくもないし(笑)。ラース・フォン・トリアー"ハウス・ジャック・ビルト(The House That Jack Built)"でジャックが建てた家はエラいことになってましたが、オーウェンが建てた家も負けてないですね。ベスが読み上げたオーウェンの遺書には「You're safe now(君はもう安全だ)」と書かれていますが、それを聞いたサラ・ゴールドバーグ演じるクレアがこう聞き返します。「Safe from what?(何から?)」……。いや……知らんて。

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ところで、キャストにステイシー・マーティンの名前があるのに、どのサイトにも役の記載がないのはどういうことなの。

 

 

Rotten Tomatoes  88%,N/A

IMDb  6.1

ステイシー・マーティン(Stacy Martin)ってフランス人なのに英語読みされるよね。フランス語読みにならえば、スタシー・マルタンみたいな感じで呼ぶのが正しい気もする。