Heiroのシネマ・ミュージックフロンティア

Heiroによる、辺境の映画・音楽を紹介・レビューするブログです。(映画レビューの際はのっけからしこたまネタバレします。映画は★、音楽は☆で評価) ツイッターアカウントはこちら→https://twitter.com/chloe_heiro0226

"さよなら地球! スマホを切ったら世界が終わってた(Save Yourselves!)"(2020)

人間はすでにモフモフに支配されている。

(※"未知との遭遇"のオチにちょっと触れています)

 

公式トレイラー


www.youtube.com

 

これまたヘンな映画が出てきてしまいました。見た目には"ブロブ/宇宙からの不明物体"みたいな感じですが、それにしちゃオフビートすぎる。しかもオチも斜め上。この映画に論理はあるのか!?

 

 

あらすじ

カップルのスーとジャックは、スマホのせいでお互いに距離ができていると感じていた。知人から、一週間自然の中の別荘を使わせてもらえることになり、ネットを遮断し都会の喧騒から逃れた2人だったが、その裏で世界はモフモフエイリアンに侵略されていた……。

 

スタッフ・キャスト

監督はこれが長編デビューとなるアレックス・ヒューストン・フィッシャー&エレノア・ウィルソン。

主人公カップルを演じるのは、"イーブルアイ"のスニータ・マニと、"ホース・ガール"のジョン・レイノルズ。他。

 

 

モフモフ。それは人を狂わせる禁忌の感触。何で人はモフモフにやられるんでしょうねぇ。真面目に考えれば、人間が猿だった時代の名残りとかそういう理由になるのか……いや、メロンパンもカリカリモフモフが良いと言いますから多分違うでしょう(笑)。でも「食べちゃいたいくらい可愛い」って言い回しもありますからね。多分隠れた人類のカニバリズムの本能によるものでしょう(おい)。ま、作中のモフモフエイリアンは人心掌握なんかせず、さっさと触手で頭や胸をブチ抜くだけなんですけど。ちなみにエイリアンは、そのモロな見た目から「プフ(モロッコ発祥のクッション)」と呼ばれています。可愛い。触手はキモい。

 

スマホが普及して、友人の目の前でもずっとスマホいじる行為が容認されるようになった感のある現在。延々とくだらない会話をするのが好きなので、個人的にはホントにそれ止めてほしいですけど、しょうがないことなんでしょうか。もちろん年齢に関係なく、する人はするし、しない人はしないでしょうが。

本作は最初こそスマホやネットから離れるのをテーマにしているようにも見えますが、そのせいでカップルはプフが地球を侵略している現状に気づきません。気づいてからは、もうネット依存の話はどっか行きます(笑)。別にそれが本当のテーマではなかったようにね。じゃあ本当のテーマは何なのよと言われても分かりませんけど(笑)。一応カップルは途中で誰かの赤ちゃんを拾い、一瞬疑似家族ものっぽくもなりますが、そこもそんなに深く突っ込まないし。プフという未知との遭遇の話だけに、"未知との遭遇"みたいなオチだし(笑)。っていうか邦題で盛大にネタバレされてたという。

 

ところで、去年ジャレッド・レトがネットが遮断された瞑想施設に入って、しばらくして戻ってきたらいつの間にか世界がコロナ禍真っただ中で飛び上がったって話がありましたね。言った通りクッションが敵なので、お察しの通り本作はオフビートコメディなんですが、多分ジャレッド・レトは本作を観て笑うのではなく泣くでしょう(笑)。そらそうよ! 笑い事じゃないし!

もうスマホがなかった時代には戻れないんだから、依存とまではいかない程度に、上手く使いこなしていくしかないですな。原題が意味するように("Save Yourselves!"=「自分たち自身を守れ!」)。なので、本作がネットを批判してるとは思わないんですが、生き残った人類が(強制的にだが)地球を捨て宇宙に旅立っていくラスト、皮肉にもネット嫌いで有名なクリストファー・ノーラン"インターステラー"に通ずるところがあって笑いました。新しい星でも人類はネットを発展させて生きていくでしょう。すまんなノーラン!

 

 

★★★★★★☆  6.5/10点

Rotten Tomatoes  89%,60%

IMDb  5.8

人と会ってる時はちゃんとリアルでお喋りした方が良いと思いモフ。