そう言えば、人間も動物の一種なんだよね。
(※"イレイザーヘッド"の核心に触れています)
公式トレイラー
映画『ビバリウム』予告 2021年3月12日(金)全国ロードショー
いやあ、新年になってもコロナで大変ですが、ホラー好きの皆さんにとってはけっこう良い滑り出しです。海外ですでに評価されており、日本公開もすでに決まってるホラー系作品が多くて! 今回はその中のひとつを紹介します。
あらすじのようなもの
トムとジェマは、新居を探しに訪れた不動産屋で「ヨンダー」という住宅地を紹介される。そこは同じような一軒家が並ぶ土地で、内見するだけのはずがヨンダーから抜け出せなくなってしまう。ふと気づけば道に段ボールが落ちており、「育てれば解放される」と書かれたそれの中には謎の赤ん坊が……。
キャスト・スタッフ
監督はこれが"Without Name"に続く2作目となるロルカン・フィネガン。
主演は"ゾンビランド"シリーズのジェシー・アイゼンバーグと"バーバラと心の巨人"のイモージェン・プーツ。
ジェシー・アイゼンバーグとイモージェン・プーツは、実は同時期に他の映画でも共演してました。"恐怖のセンセイ(The Art of Self-Defense)"という作品で、今のとこ多分スターチャンネルでのみ観れます。これ最近観たので近日中にレビュー記事上げますね。
イモージェン・プーツは個人的に一番美人かもしれないと思ってる女優さんです。名前もカッコ良いですよね、語呂が良くて。予告で死んだ顔でシャコシャコ歯磨きしてるとこ最高ですね。
不気味な不動産屋を演じているジョナサン・アリスはどこかで見た顔だなーと思ったら、Netflixドラマの"このサイテーな世界の終わり"でジェシカ・バーデンを襲う変質者やってた人だと気づきました。いやあインパクトある顔。
ジェシーとイモージェンはカップル役なのか夫婦役なのか分かりませんが、ミュータントの赤ちゃんを育てると聞くとデヴィッド・リンチのデビュー作"イレイザーヘッド"を思い出します。あれはリンチが若い頃子どもができてしまって、父親になるというプレッシャーから作られた作品と言われます。劇中に出てくる赤ん坊がどう見てもモンスターなんですよね。"ビバリウム"の子どもは見た目は普通ですが、"SF/ボディ・スナッチャー"みたいな声を出してますね(笑)。ロルカン・フィネガンも似たような体験したんでしょうかねえ。「ビバリウム」とは生物の生息環境を再現した空間のことですから、SFなオチになるのかもしれませんが。
どこまでも同じ家が続くヨンダーとか、絵みたいな雲とか、不気味ながらもかわいらしいヴィジュアルが目を引きます。センス良い! ファンタジックでどこからどう見ても寓話ですよ~って雰囲気ですね~。こういうのはHeiroの好みなのです。叫び始めたミュータントくんにシリアルあげると秒速で黙るのが笑えます。最後、中指立てる2人に向かってミュータントくんも中指立て返すのも良いですね! Heiroは中指立てギャグが大好きなのです。
ヨンダーの家がデザインされたポストカードを「集めてつなげよう!」って、このセンスも良いなぁ……。ブラックで。
"ビバリウム"は3/12からロードショーです。皆でヨンダーに迷い込もう!
Rotten Tomatoes 72%,39%
IMDb 5.8
ヨンダーから出られなくてもイモージェン・プーツと一緒なら……良いかも。
(2021/3/31追記)
レビューしました。